みなさん、こんにちは!竹内直紀です。
毎年八月のこの時期は
「八月の祈り」
と題して、オペラ等でもお世話になった、
奈良県の作曲家 尾上和彦さんの広島を題材とした合唱作品
オラトリオ「鳥の歌」
にソリストとして参加させていただいておりました。
このオラトリオ「鳥の歌」は作曲家の尾上和彦さんが平和への祈りを込め、音楽高校時代に原型を書かれ、栗原貞子、峠三吉、原民喜らの詩に曲を付け、以来60年に亘り何度も改訂され、34年間演奏し続けており、僕も2008年からずっと出演させていただいております。
途中に児童合唱があるのですが、子供たちの透き通る歌声とその詩の内容に、毎年心打たれ、一年の憑き物が取れていくようなそんな作品でした。
今年は35年目を迎え、今回も自身の心の洗濯にと楽しみにしておりましたが、残念ながらコロナ禍により中止となってしまいました。
演奏会は途切れてしまいましたが、平和への祈りは決して途切れてはいけないと切に願います。
今とは比べものにならない激動の時代を生き抜いて来られた方々へ、心より尊敬の念を抱くとともに、それらの時代を含め、あらゆる時代の歌を奏でるフォレスタにとって、多くの人々が安らぐことができる世の中に、少しでも貢献できるよう努力することが大切なのではないかと思っています。
一年で一番ゆっくりとじっくりとそして深く考える今日この日
日常から音楽(芸術)がなくなったこの半年
あらためて
音楽(芸術)が人と人との潤滑油のような役割を担っていたような気がします。
みんなが、頑張ってる人に
頑張れ!と言える
そんな世の中になればいいなと思います。
これからまだまだ暑い日が続きます。
くれぐれも熱中症に気をつけてくださいね!
竹内直紀